第6章 2日目のお昼時
マ「あの…カナちゃんは、何か《能力》を持ってるの?」
『私、ですか?』
マリーちゃんはおずおずと聞いてきた。
私は考える素振りをした後、少しだけ口角を上げて呟いた。
『…どっちだと思います?』
カ「そう返すって事は、持ってるよね?」
カノはニヤニヤと笑いながら私を見る。
まあ、デパートの事があったから分かっちゃうか。
『面白くないですねカノは…。はい、その通りです。私も《能力》持ちですよ』
カ「面白くなくてごめんね〜wwで、ちなみにどんな《能力》なの?」
キ「あ。おい、カノ」
デパートでの私の反応を知っているキドがカノに制止をかけた。
カノは不思議そうにしている。
『あ、キド、気にしないでください。昨日はあんな場所だったので、他の人に聞かれるんじゃないかと躊躇しましたが…ここでなら、別に平気ですよ』
キ「そうか?悪いな」
いや、キドが謝らなきゃいけない要素なんて何処にもないんじゃない?
『大丈夫ですって。…私の持っている《能力》は、目を《見す》と目を《癒す》の二つです』
カ「えっ!?」
マ「え?カナちゃんは、《能力》を二つも持ってるの?」
『えぇ、まあ。でも、発動するのはほとんど《見す》の方ですけどね…』