第6章 2日目のお昼時
カ「僕らメカクシ団は、雑用から法にギリ触れないことまで幅広く活動しているんだよ」
さらりと言ってるけど、法にギリ触れないことってかなりヤバイことだよね。
なんなの?犯罪組織なの?ここは。
そんな私の心境を読み取ったかのように、キドが冷静に言ってきた。
キ「心配するな、別にいつも危険なことをしている訳じゃない。今日の任務だってただの人探しさ」
マ「ヒビヤ君とコノハ君の組み合わせだから、きっと成功するよね!」
キラキラした顔でマリーちゃんは言う。
『へー…二人は仲が良いんですか?』
キ「…いや、別にそういう訳じゃないな」
カ「むしろ、ヒビヤ君がコノハ君嫌ってるんじゃないかな」
『えっ?』
それなのに上手くいくんだ?
なんか不思議な人達だな。
てか、話したことないな。
カ「確か…そうそう、ヒビヤ君の好きな子がコノハ君に一目惚れ?しちゃったらしくてさー」
『恋愛関係のもつれですか…面倒なやつですね…』
マ「でっでも!コノハ君もヒビヤ君も良い人だよ!」
キ「熱弁だな、マリー」
キドが笑いながらそう言うと、マリーちゃんは顔を真っ赤にして俯いてしまった。
まぁ、ここの人達は多分良い人だって思ってるから、そこら辺は心配しなくても大丈夫なんだけどね。
『あ…そういえば、昨日キドが言ってた《能力》の話ですけど…他の方はどんな《能力》を持ってるんですか?』
私がそう訪ねるとキドは淡々と話し始めた。
キ「マリーは《合わせる》、こいつ(カノ)は《欺く》、セトは《盗む》、キサラギは《奪う》、シンタローは《焼き付ける》、ヒビヤは《凝らす》だな。エネとコノハは…正直よくわからん」
カ「ああ、確かエネちゃんは《覚ます》でー、コノハ君は《醒ます》じゃなかったっけ?」
『へー…そうなんですか』
言葉だとエネさんとコノハさんの《能力》の違い分からないけど、そこら辺は気にしないでおこう。
なんか…それぞれに合ってるな。うん。