第4章 メカクシ団
「良いじゃないっすか。お腹が鳴るのは健康な証拠っす!さ、たくさん食べるっすよ」
ニッコリと笑う昨日の人。
そのフォロー(?)が余計虚しくなる。
「まあ、確かにね〜。お腹空いてたらまた鳴っちゃうし…っていだだだだ!」
「お前はいつも一言多いんだよ!少しはつつしめ」
緑髪さんが、猫目さんの首を容赦なく絞める。
おおぅ…怖いな、この人…(汗
「あ、あのっ!お茶入ったよ……っきゃあ!?!?」
「えっ…!?」
お盆にカップを乗せて戻ってきた白モフさんが、私の目の前…何もないところでこけた。
5つのカップは中身と共に宙に舞う。
それらはちょうど私の頭の上に…
って、マジですか!?!?
バシャアッ!!!
プールに飛び込んだみたいな錯覚に陥る。
いい匂いのする紅茶を、頭から思い切り被ってしまった。
髪からはポタポタと雫が滴る。
「ごっごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさいぃ!!!(泣」
白モフさんが、半泣きになりながら「ごめんなさい」とずっと呟く。
猫目さんはまた爆笑。
昨日の人と緑髪さんは呆れたような顔をしている。
「あーっはははは!!!!さ、最高っ…!!!!あははははははっ!!!!」
「またやったか…」
「今回は、カップが無事なだけマシっすよ…」
え…今回は、って…前もやったの?これ。
そっか…私の前にも被害者が…
ご愁傷様です、名前も知らない人。