• テキストサイズ

【カゲプロ】罪の深層

第4章 メカクシ団




「お待たせっす」

「あ、その子が例の?」

「ああ、そうだ」

「へ〜…」


着いた先には何人か人が居て、思わず後ずさってしまう。
そんな私の反応を見て、昨日の人がそっと私の手を握りしめた。


「そんなに怯えなくても大丈夫っすよ。怪しくはないっすから」

「……すいません…」


うなだれて、深々とお辞儀をする。
そんな私に、軽い調子で猫目の人が話しかけてきた。


「まあまあ、そんな堅苦しいのは後にしてさ!昼ご飯食べない?美味しいよ〜」

「そうだな。口に合うかは分からないが、好きなだけ食べてくれ」

「あ…じゃ、じゃあ私、お茶淹れてくる!」


白いモフモフした子が、トテトテと走っていく。
私は緑色の髪の人に促され、空いている席に腰掛けた。
目の前には美味しそうな料理。

ちゃんとした料理って…
ほんと、いつぶりかな?

久しぶりに持つ食器に苦戦しながら、一口食べる。
その一口分を噛み締めながら、一言。


「っ…!お、美味しいっ…!!!!!」

「そうか?良かった」


ふっと優しく笑う緑髪の人。
その笑みに少し安心して、またお腹が盛大に鳴った。
その場に居る全員が、プッと吹き出した。


「…くくっ…あーっははは!ひー…!い、今、凄い音…!!あはははっ!!!」

「おいっ!お前、笑いすぎだっ…ぷふっ…!!」


猫目の人は爆笑。緑髪の人も笑いを堪えている。

/ 73ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp