第4章 メカクシ団
「お待たせっす」
「あ、その子が例の?」
「ああ、そうだ」
「へ〜…」
着いた先には何人か人が居て、思わず後ずさってしまう。
そんな私の反応を見て、昨日の人がそっと私の手を握りしめた。
「そんなに怯えなくても大丈夫っすよ。怪しくはないっすから」
「……すいません…」
うなだれて、深々とお辞儀をする。
そんな私に、軽い調子で猫目の人が話しかけてきた。
「まあまあ、そんな堅苦しいのは後にしてさ!昼ご飯食べない?美味しいよ〜」
「そうだな。口に合うかは分からないが、好きなだけ食べてくれ」
「あ…じゃ、じゃあ私、お茶淹れてくる!」
白いモフモフした子が、トテトテと走っていく。
私は緑色の髪の人に促され、空いている席に腰掛けた。
目の前には美味しそうな料理。
ちゃんとした料理って…
ほんと、いつぶりかな?
久しぶりに持つ食器に苦戦しながら、一口食べる。
その一口分を噛み締めながら、一言。
「っ…!お、美味しいっ…!!!!!」
「そうか?良かった」
ふっと優しく笑う緑髪の人。
その笑みに少し安心して、またお腹が盛大に鳴った。
その場に居る全員が、プッと吹き出した。
「…くくっ…あーっははは!ひー…!い、今、凄い音…!!あはははっ!!!」
「おいっ!お前、笑いすぎだっ…ぷふっ…!!」
猫目の人は爆笑。緑髪の人も笑いを堪えている。