第3章 1.合宿しようよ!
貴司「…のかよ」
亮介「え?」
貴司「悔しくないのかよ!お前らだってキセキのプレイに憧れて進学したんだろ!?それなのにあの女のせいで昔のプレイが…ぐっ!」
友香「お前調子のんなよ、佐野。中学時代そこそこ有名だったからって、先輩の事悪く言うなよ」
大空友香。昔からと一緒にプレイしたいとインタビューで言っていた、信者だ。いや、柏原、島崎、玉山。誠凛に行った奴らは全てだ。
美雪「今のは友香に同感。キセキのプレイが変わったのは先輩のせいじゃない。それは橋田君たちも分かってるはず」
貴司「っ…どうなんだよ」
裕太「オイオイ、キャラ変わってるから佐野。別に俺はさんには何とも思ってねーよ。むしろあの癖のある黄瀬先輩がさんのPGを見ろって言ったんだ、俺は尊敬すら覚えるね。問題なのは勝手に流された黄瀬先輩にあると思ってる」
翔也「俺も橋田と同じ。噂通りたかが恋愛で変わってしまったんなら、俺は緑間先輩を軽蔑するよ。実際にさんは赤司さんと付き合っても何も変わってないんだ。あの人の強さは本物だよ」
亮介「佐野君は悔しいだけじゃないんですか?昔から赤司さん赤司さんって言ってましたから、君は」
何を知ってるんだ。お前達は僕の何を知ってるって言うんだ。
栞「ま、いいんじゃない?どう思うが人の勝手だし。だけど先輩を傷付けたら許さないから」
佳苗「栞ちゃん!もう少し言葉を抑えて!」
康史「いいよ、島崎。実際この中で一番初めに脱落した佐野にはちょうどいい。お前少したるんでるんじゃないか?今回はさんに復讐しにだけ来てるみてーだしな」
拓斗「そーだな。黒子先輩が言ってたけどよ、この合宿まじで地獄見るらしいぜ。ま、もう脱落する佐野には関係ねーか」
貴司「ギリッ…脱落なんかするもんか」
ムカつく。こいつらにここまで言われなければならないのも、全部アイツのせいだ。どうして一度憧れたキセキの世代を逆恨みできる。悪いのは全てを変えたアイツのせいだろう。
俺が目を覚まさせてやる。