第3章 1.合宿しようよ!
佐野side
ムカつく。赤司主将の隣にいるべき人物はではなく、この僕なのに。
藍「皆さんのところに重り手渡りましたかー?」
リコ「それじゃあスタートラインに着いてー!よーい…スタート!」
8秒なんて余裕だ。…なはずだったが、両足計10kgの重りというのはなかなか堪える。20往復にもなるとさすがに息が上がってきた。
火神「オイ黒子、大丈夫か?」
「すみませ…ハァっハァっ…もう…ギブです…」
拓斗「黒子せんぱぁぁぁぁい!」
脱落者、1人目は黒子テツヤさんだった。
それからも次々と脱落者が出て行く。かく言う僕も、52往復目で脱落した。
名前をはせた選手たちも次第に脱落組へとまわる。現在100往復目。残っているのは…
翔也「ったく…化け物かよ、あの人たち」
康史「正直俺舐めてたよ、キセキの世代」
裕太「俺も。技術に溺れた天才かと思ってたけど…」
亮介「やっぱ別次元ですね…」
拓斗「いや、キセキの世代も凄いけどよ…本当に女子か?あの人」
友香「ハッ!バカにしてるからそんな事思うのよ!誰だと思ってるのよ」
美雪「さすがだよね…頑張っても追いつけない…」
佳苗「かっこいい…」
栞「誠凛入って本当に良かった!」
そう、残っているのはキセキの世代と…
。
康史「?どうしたんだよ、佐野。お前の憧れの赤司さんも残ってんぜ?応援しなくていいのかよ」
ここにいる奴らは全員中学時代に戦ったライバルでもある。それぞれがキセキの世代に憧れ、追いかけ、そして敵になった。それなら彼等も僕と同じようにを恨んでいるはずなのに。