第3章 1.合宿しようよ!
赤司side
もう少しで合宿所に着く。もう少しでに会える。僕はにメールを送った。返事は外で待ってるとのこと。
「僕は少し用があるから先にチェックを済ませといてくれ。玲央、任せたよ」
玲央「分かったわ、征ちゃん」
貴司「…どこに行かれるんですか」
「用だと言っただろう。これ以上はお前には関係ない」
貴司「関係あります。部員ですから。僕も行きます」
「部員なら主将命令は聞くものだ」
貴司「いつもは団体行動を乱すなとおっしゃってるのは主将ですよ」
「貴司…僕を怒らせるな。先に行っていろ。主将命令だ」
玲央「タカ、あなたいい加減にしなさい。ほら、行くわよ」
貴司はしぶしぶ納得したみたいで、大人しく玲央の後を着いて行った。そして約束の場所へと向かう。
「」
『征ちゃん!久しぶ…きゃっ!』
約半年ぶりに会えた愛しい彼女を抱き寄せる。驚いていたもゆっくりと僕の背中に手を回してくれる。
『征ちゃん、甘えんぼさんになっちゃった?』
「…会いたかったよ」
『クスッ…あたしもだよ、征ちゃん』
暫く抱き合ったあと、がゆっくりと体を離す。そして僕の後ろを真っ直ぐに見つめる。
『…隠れてないで出てきたらどう?』
「…?」
『征ちゃんにはばれなくても、そんだけ敵意剥き出しにされて気付かないほどあたしはバカじゃない』
貴司「…さすが、ですね。創部1年目にしてIH、WCの2冠へと導いた主将にして監督であり、赤司主将と同じく天才PGとして名をはせた、誠凛高校2年さん」
「…貴司…!!!」
『見た所洛山の選手のようだけど?それと、征ちゃん怒ってるよ?そして、あたしもね』
は僕も初めて感じるくらい怒りを露わにしていた。それには貴司も怯む。