第3章 1.合宿しようよ!
午前6時~陽泉~
紫原side
辰也「敦、準備出来たか?」
「あ、室ちーん。お菓子これくらいでいいかな~」
辰也「…多すぎな気もするけど」
「えー?そう?」
寮が同室の室ちんと一緒に部屋を出る。すると胸のあたりに何かがぶつかった。
「あららー?何かと思えば富ちんじゃん」
亮介「いてて…あ、おはようございます!氷室先輩、紫原先輩!時間なんでお迎えに上がりました!」
辰也「亮介、バスは寮のすぐ下に停まってるんだ。迎えにくるほどでもないだろう?」
亮介「でも荷物を持とうと思いまして!さ、行きましょう!」
「朝からうざいなー、富ちんは」
富岡亮介(とみおか りょうすけ)。1年生なんだけど凄くウザい。SGとして実力は全くないわけじゃないけど、やっぱり弱い。室ちんみたいな熱血がもう1人増えたって感じ。
岡村「おい、貴様ら先輩を待たしていいと思っとるわけじゃないじゃろーな」
福井「んな事思ってたらどうなるか分かってんな?」
亮介「ち、ちわす!」
辰也「久しぶりですね。でもまだリュイは来てないですよ」
岡村「あいつめ!わざわざ来てやったっちゅーのに失礼な奴じゃ!」
リュイ「お前の顔の方が失礼アル、モミアゴリラ」
岡村「この感じ久しぶり!」
「ねー、うるさいんだけど…」
岡ちんは昔から煩かった。なんたってゴリラだしー?そう思ってると隣に室ちんが来た。
辰也「久しぶりだな、この感じ」
「そうだねー。じゃあ俺寝るから空港に着いたら起こしてよ」
辰也「また寝るのか?」
「うん。だって寝ておかないと練習の時に死んじゃうし」
辰也「…そこまでなのか?赤司君の練習は…って寝てる…」
赤ちんやちんに会うのはすっごく楽しみ。これでバスケがなければもっと楽しみなんだけどなー。あ、でも俺が強くなったこと、皆に自慢しなきゃ。