第3章 1.合宿しようよ!
同時刻~桐皇~
青峰side
「あー!大ちゃん!何で先に行ったの!?」
「あ?うるせーよ、さつき。いつ行こうが俺の勝手だろ?」
桜井「すいません!すいません!」
今吉「ははっ!ほんま賑やかやのぅ、お前ら」
若松「今吉さん!お久しぶりです!」
今吉「久しぶりやのう、若松。どや、主将として上手くやっとるか?」
若松「…ま、まぁぼちぼち…」
康史「っす!初めまして、今吉さん!」
今吉「おおー、えらい元気な奴が入ってきよったな」
藤井康史(ふじい やすし)。SFでこのチームで俺の次に上手い後輩。通称ヤス。多分赤司のメニューに付いてこれるのは1年の中でヤスしかいねぇ。
だから人数合わせのために今吉さんを呼んだ。PGが弱いのは洒落になんねーからな。
今吉「おい青峰。心の声、ちゃーんとワシには聞こえとるで?」
「…相変わらず化けモンかよ、アンタ」
康史「口ではこう言ってますが、今吉さんが来るって決まってから青峰さん、すっげー楽しそうッスよ」
「おいヤス、嘘言ってんじゃねーよ」
「全く、素直じゃないんだから」
「さつきィ!」
俺はさっさとバスに乗り込んだ。後ろでさつきと今吉さんの笑う声が聞こえる。
チッ…この感じも久しぶりだな。
今吉「オイ、青峰!」
「…何スか」
今吉さんに呼ばれ、瞑っていた目をうっすら開ける。
今吉「お前だいぶ丸なったな。その調子で頑張れや」
「…余計なお世話だっつーの」
今吉「んー?」
「…チッ…何でもねぇよ!ヤス、着いたら起こせ」
康史「あ、はい!」
夢を見た。それは合宿の夢だった。