第3章 1.合宿しようよ！

同時刻～海常～

黄瀬side


「あ、笠松先輩！久しぶりッス！」

笠松「ったく…相変わらずうっせーな、黄瀬」

早川「こほ（り）先輩！も（り）やま先輩！久しぶ（り）です！」

小堀「早川も相変わらずラ行言えてないんだな」

森川「そして相変わらず可愛いマネージャーは入ってないか…」

中村「森山先輩も相変わらずですね…」

裕太「か、笠松先輩！森山先輩！小堀先輩！初めまして、1年PGの橋田裕太と言います！」

笠松「お、お前が橋田か。黄瀬から話は聞いてるぜ。優秀なPGが入ってきたって。頑張れよ」

裕太「はっ！はい！」


先輩達は大学に入ってもバスケをしている。っちにお願いして参加を許可してもらったのだ。

裕太は笠松先輩という絶対的なPGの後にも関わらず、すごく伸び伸びとしていた。ま、笠松先輩に比べれば実力はまだまだなんスけどね。これからッスよ。


笠松「ところで黄瀬。本当に俺達が来て良かったのか？他の1年を連れてった方が…」

「大丈夫ッスよ！確かに1年を連れて行きたかったスけど、赤司っちの地獄のメニューに着いて来れる奴なんていないッスから。裕太でさえも危ういんス」

裕太「えっ！？そうなんですか！？じゃあ何で僕だけ…」

「裕太は良くやってくれてるッスけど、正直PGとしてはまだまだッス。だから今回の合宿で笠松先輩のプレイを見てほしかったんスよ。それに」

裕太「それに？」

「赤司っちとっちのPGも体験してほしくて。あの2人はPGとして別次元にいるッスからね。さ、早くバスに乗るッス！」


俺は裕太の背中を押す。


笠松「ほぉ…黄瀬も先輩らしくなったもんだな。後輩の事を考えてるなんて」

「今のは建前っすよ。本当は笠松先輩ともう一度プレイしたかっただけッス」

笠松「…あっそ。おら、行くぞ」

「いでっ！」


久しぶりのこの感じに上がる口角。やっぱ俺、このチーム好きッスわ。

これから始まる合宿に期待と喜びを感じながら、俺もバスに乗り込んだ。