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†夏目友人帳† ​~新友人帳物語~

第6章 ◆名取の札 (弐)




怒りで自分が抑えられなくなっていた僕は

そのままの足で麓の村へと向かった。





僕達が一体何をしたっていうんだ。

人間にとって不利益になる事など

何もしていないじゃないか。

不条理に嘆く人間たちこそが最も不条理だ。



頭に熱が上りきっていた。

ただ人間が憎く、僕は憎悪となって

神としての立場も捨てる勢いだった。


僕が神としての存在でなくなれば、

僕自身、消えていくだろう。

それでも、構わないと思った。



…そう、


凪雲のそれが聞こえるまで。


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