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第12章 苦さと、甘さと


藍蘭

日「やべー!やべー!夜中に出発するってドキドキする!」



興奮する日向くんに皮肉を言う月島くんに、
それを聞いて突っかかる龍と日向くん。

それを聞きながら、荷物をどんどん詰めていく。

東「手伝うよ、何かやることある?」

藍蘭「んーと…ボールと杯さ、中に積んでもらってもいいかな?荷台に積めきれなくて。」

東峰くんは頷くとバスの中に運んでってくれた。

細かな物を確認して
滝ノ上さんに挨拶をしてバスに乗り込んだ。

学年順に選手が乗ってから私たちマネージャーが乗るのだけど
マネージャーの私たちは三人なので、
一人別になってしまうこともある。
真ん中の席は背もたれもしっかりしてないし、
眠くなっても、不安定なのだ。

谷「先輩方、座ってください!」

と、やっちゃんが言ってくれるけど、
甘えてしまうわけにもいかない。



あれ?学年違う人同士で窓なりに座ることはないはずだから…。


藍蘭「やっちゃんと清子は一緒座ってて?私、三年生か二年生の誰かの隣座るから。」

清「バスだから間違いは起きないとは思うけど、大丈夫?私、真ん中座るから無理しないで。」

藍蘭「いいの。誰が真ん中に座るにしろ大変だし、席が空いてるならそこ座ったほうがいいでしょう?知らない人と隣、ってことでもないから大丈夫。」

谷「なら私がっ!」

藍蘭「大丈夫!緊張して、寝れなかったとか、いろいろ心配なの。」

私が笑ってそういうと、しぶしぶ了承してくれた。


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