第19章 最後の一日と小さな想い
藍蘭
勝者はリエーフだった様で
灰「藍蘭!勝ったぞ!」
さっきの日向みたいに、落ち着きのない犬のようで、
「リエーフ、頑張ったね。
ちゃんと覚えてるから、間違って他のところ並んだら駄目だからね」
ポンポンと頭を撫でて、食堂の鍵を開けた。
日「時々藍蘭さん、スッゲー大人みたいな時あるよな」
灰「大人の色気ってやつか?
なんだ、やっぱり翔陽は藍蘭が好きなのか」
日「バカ!そーいうんじゃねーっ!」
灰「…でも、藍蘭には梟谷のアカアシさん?
がいるから無理だな」
日「知ってる!…って言うかだからそういうのじゃねーんだってば!」
後ろから聞こえる小さな喧騒は聞こえなくて
黙々と朝ごはんの支度をした。