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300Kmと0㎝

第8章 虎視眈々




弧爪

クロの好きな人。
だだそれが気になったから、見てた。

クロは何時も気付いては、目線を奪われていて、
常に彼女を見てる気がした。

いつものクロは、そういうのあんまりないけど…。
今回は別らしい。

弧「なんか、クロらしくない」

黒「はぁ?」

弧「なんか、余裕無いよね。」

黒「……。」


図星だったらしい。


少しして、苦い顔をしたクロは
口を開いた。

黒「余裕なんて、少しもねぇよ」

こんなに、誰かにあせらされるクロは、
狂わせられるクロは、見たことが無い。

また、切羽詰まった様な顔をしてる。
俺は、知らないけど…。






彼女はきっとクロを見てない。













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