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300Kmと0㎝

第8章 虎視眈々




研磨

研「ねぇ、クロ…」
黒「ん?…あっ!」

一瞬だけ答えて、何か見つけたようだ。

きっと、彼女だろう…。


横目でチラリと目をやると
クロは本当に嬉々としていた。

本当に、純粋な気持ちで。
キラキラした目で、まっすぐに見つめていた。

でも彼女は、クロの視線なんかつゆしらずで
日向と話してる。
そこに、セッターのひともきて、
さらにリベロの人、キャプテン。

周りに人が集まって、
周りが華やいで。
俺とは、逆の人。

人たちの中で、笑顔で話をする彼女を
クロはずっと見つめていた。


小さく、何かいいかけたようだか
俺が聞いても何もできないから
追求はしなかった。





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