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300Kmと0㎝

第5章 行く手を阻まれ揺れる想いは



月島

月島「藍蘭さん、駄目ですよあーゆーこと。」
藍蘭「あれは、しょうがないっていうか、自己責任というか…」
月島「木兎さん、泣いてましたけど。駄目ですよ。」
藍蘭「そういうのじゃなく…」
月島「もう聞きません。関係ないですし。」

関心のないフリ。
本当は聞きたい。
あの状態の理由を

藍蘭「少し、怒ってる…?」

当たり前です。

なんて言葉は口にしない。

月島「藍蘭さんは、僕が泣いていたら抱きしめてくれますか。」

問いに答えず、問いで返す。

藍蘭「木兎さんのは泣いてたからじゃなく…。」
月島「木兎さんの事とは関係ありません。」

これを聞いてどうするのだろう。
望んだ答えが返ってくる保証はないのに。

また、困らせた。

藍蘭「私は、月島くんが望むなら…。」

そういう事を言うから貴女は…。

愛しさが込み上げてきて、抱きしめた。


月島「先輩の身長で抱きしめられるんですか」
藍蘭「抱きつく事は、できるよ。」
月島「先輩、小さいですね。」
藍蘭「それは月島くんが大きいからで。」
月島「先輩は、抱きしめられてる方がお似合いですよ。」

からかってる?
と言いながら腕の中に収まっている。

愛おしい彼女を抱きしめていた。


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