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第5章 行く手を阻まれ揺れる想いは
月島
月島「木兎さん?居残りサボってなにしてるんデスカ。」
弾かれるように離れた二人。
月島「藍蘭さんも、どーしたんですか。」
答え方に戸惑う彼女の手を引いて、抱き寄せた。
月島「とりあえず、帰りますね」
腕の中の彼女は言った。
藍蘭「木兎さんは、なにもしてないから…ね?」
大きな瞳に僕が映る。
月島「なにもしませんよ。帰りましょう。」
そう言いつつ木兎さんに目を向けて
月島「おやすみなさい。木兎さん」
おやすみなさいは、彼にも込めて。
校舎へむかった。
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