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300Kmと0㎝

第5章 行く手を阻まれ揺れる想いは



藍蘭

《仕事、終わりました。》
木兎《お!じゃあ、自販機んとこ。》
《はい。》

なんでわざわざそんな所まで。

自販機までは、少しいくのが面倒だった。

今日は、月島くんたちと練習しないのか
何てことを考えて、
赤葦さんも、練習してないのか。
何てことも考えて。

苦しくなった。

辛かった。

本当のことも言えずに、木兎さんに会いに行くのが。

彼に会いたい。
会わないといけない。

そう思うだけで、行動には移せなくて

悲しくなったから、私は走って向かった。

少しでも、早く彼に会うために。

会える時間を作る為に。


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