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300Kmと0㎝

第5章 行く手を阻まれ揺れる想いは




藍蘭

練習が終わったので、木兎さんに、メールを送った。

《どーしたらいいですか。仕事、終わってからでも、いいですか?》

それだけ打って、画面を閉じる。

夕食中にメールが来た。

《いーよ。仕事終わったら、電話して(o^^o)》

顔文字なんてつけてる。
チラッと木兎さんの方を見ると、目線が合う。
でも、すぐにチームメイトに絡みに行った。

それを見ていたら、赤葦さんと目があって。
罪悪感がこみ上げてきて。
目をそらしてしまった。

あぁ、本当にごめんなさい。
本当は貴方と話したくて仕方がないのに。
こんな態度、勘違いさせてしまうかもしれない。
…悲しい。

…最近、こんな思いばっかだな。

ため息をついた。
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