第5章 行く手を阻まれ揺れる想いは
藍蘭
練習が終わったので、木兎さんに、メールを送った。
《どーしたらいいですか。仕事、終わってからでも、いいですか?》
それだけ打って、画面を閉じる。
夕食中にメールが来た。
《いーよ。仕事終わったら、電話して(o^^o)》
顔文字なんてつけてる。
チラッと木兎さんの方を見ると、目線が合う。
でも、すぐにチームメイトに絡みに行った。
それを見ていたら、赤葦さんと目があって。
罪悪感がこみ上げてきて。
目をそらしてしまった。
あぁ、本当にごめんなさい。
本当は貴方と話したくて仕方がないのに。
こんな態度、勘違いさせてしまうかもしれない。
…悲しい。
…最近、こんな思いばっかだな。
ため息をついた。