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第5章 行く手を阻まれ揺れる想いは



藍蘭

連絡、しなきゃいけない。
赤葦さんとお話したいのに。
じぶんが余計なことをいってしまったから…。
自分で自分の首を絞めてしまった。

仕方なく、彼に電話をかけた。

藍蘭「赤葦さん?」
赤葦「はい。どうかしました?」
藍蘭「今日、お話できないです。」
赤葦「…そう、ですか。」
藍蘭「本当にすみません。」
赤葦「いえ、都合とかいっぱいありますから。しょうがないですよ。」

何も追求せずに、いてくれる優しさが心に突き刺さる。

藍蘭「本当にっ…ごめんなさい。」
赤葦「大丈夫ですよ。じゃあ、また連絡してください。」
藍蘭「はい。必ずします。」
赤葦「じゃあ、また。」

また、次がある。
そう思うと嬉しかった。
少しだけ、息が詰まるような思いなのに。


何故…?



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