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300Kmと0㎝

第5章 行く手を阻まれ揺れる想いは



藍蘭

わからない。
どういうこと?

木兎「いい?」
藍蘭「えっと…ハイ?」

わからないまま、返事をしてしまった。

木兎「本当!やった!」

こんな風に無邪気な方だから、
あんまりに大変なことはきっと言わないはず。
……多分。

木兎「ねー、男に遊ばれるってどういうことか理解してる?」
藍蘭「はっきり言って、未だに理解しきれてないです。」
木兎「そっかー。じゃあ木兎さんが、1から10まで合宿中教えてあげよう!」

はぁ。としか言えなくて、
結局わからなかった。

木兎「じゃ、試合終わったら俺に連絡してね。」

終わったらって…
赤葦さんとお話する約束がある。

藍蘭「今日は、約束があります。」
木兎「えー…」
藍蘭「また別の日じゃダメですか?」
木兎「出来ることするんじゃないの?」

言葉に詰まってしまった。
自分から言ったのに。

藍蘭「……。」
木兎「…連絡、待ってるから!」

そう言って梟谷へ、戻っていった。


あぁ、どうしよう…。

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