第4章 静かに見守るあの影は…
赤葦
休憩中、藍蘭さんを見た。
マネージャーの仕事をしていたから、
もう、元気になったのだと思う。
赤葦『また…スクイズ。』
手伝いに行こうとは思った。
でも、躊躇してしまった。
この時、早く動いていれば、何か変わったかもしれないのに。
烏野のキャプテンさんが、先に手伝っていた。
あの人、人望も厚いみたいだし、藍蘭さんはあんな人が好みなのかもしれない
チームも一緒だし、何より時間が違う。
俺なんかが比べてはいけないのかもしれない。
談笑する彼女は眩しくて、やはり手は届かないのだと思い知った。
赤葦『木兎さんのような行動力があれば…。』
なんだか少しだけ、虚しくなった。