第17章 壁に耳あり障子に目あり
木「となれば、こうだよな!」
なんだか良からぬことを言い出しそうだと感づいた。
赤「あ、木兎さん、これ、どうぞ」
飴を投げ込む。
この人はこういう人だ。
木「おぉ!ありがとな!
んでさ、こうなれば」
途端に小さな声へと変わる。
普段からこうしててくれれば、と思う反面、
やっぱりダメな方だ、との確信に変わる。
木「ちょっとだけならバレないだろ」
3年2人は悪い顔をしてるし、
日向とリエーフは赤くなってる。
こういう時も流されないのが月島だ。
日「いや、でも、駄目ですよ!」
木「ほんとに、いいのか!?この作戦が上手く行けば
楽園が待ってるぞ??」
黒「ヌくなりイクなり自由だぞ?」
月「そんなこと良くできますね。
見つかって嫌われるのがオチなのに」
独り言のように呟くだけで、
何もしてくれない。
誰でもいいからまともな人呼んでほしい。