第17章 壁に耳あり障子に目あり
赤「その通りですよ。馬鹿なことしないで、
さっさと上がりましょう」
月「あ、すいません、俺お先です」
赤「コラコラ、逃げるな、月島」
腕を引いて、留まらせる。
木「いや、俺はやる!」
行くぞっ!なんて言って、率いていく。
さっと、投げる準備をして、
ギリギリのところでフリスビーの要領で思い切り投げる。
カコン!といい音を鳴らしてぶつかる。
痛そうに後頭部と額を抑えて落ちた。
ドミノ倒しのようにして、次々に落ちてくる。
…額?
藍蘭「ごめん、光太郎。なにか悪い予感があったの。
まさか、光太郎なんて…」
赤「充分悪い予感だよ」
なんて小さく零して、湯船から木兎さん達を引っ張り出す。
赤「これに懲りて、もう、やっちゃダメですよ?」