第16章 責任 ーキャプテンー
藍蘭
藍蘭「お疲れ様です」
扉を開けて、中に入ると
キュッという切り返しの音、
軽いレシーブ音、スパイクの重い音
聞きなれた、心地よい音が溢れる
木「よっしゃ!!」
グッ!と公式試合の1点みたいに、本気で喜んでる
黒「お、お疲れさん
もう終わったのか?」
藍蘭「ええ。潔子や仁花ちゃんに任せっぱなしなんて嫌だもの
急いで片付けてきたよ」
木「それって俺が呼んだから!?
ありがとなー藍蘭!」
ニコニコ笑いながら頭を撫でてくる
目線だけ京治の方に送る
やっぱり変。
いつもならすぐ来て何か言って誰か彼か連れていくのに。
…別に寂しいとかそんなんじゃないけど。
普段通りじゃないだけで
こんなにも不安になるの?
馬鹿、これじゃ私が京治のこと
好きで仕方ないみたいじゃない
木兎「藍蘭ー?どした?」
藍蘭「ううん。大丈夫。
頑張ってね、光太郎」
おう!って言ってコートに戻る