第16章 責任 ーキャプテンー
澤村
藍蘭「ねぇ大地。ゼッケンなかったのだけど…」
澤「それなんだけどな、清水が持っててきてくれたみたいなんだ。
本当にすまん!」
藍蘭「そう。無くしちゃったかも思ってたけど、
あるなら良かった」
澤「おう、ごめんな」
自分の不利益とか考えないんだろうな
自分のことよりほかの人のこと考えて、
何気なく一人一人ちゃんと見て、
痛めてたり、気持ちが潰れそうだって時は、
ちゃんとケアして、安心させてくれる。
いつだってそうだ。
辛かった1.2年の時だって、
地区大会、県予選だって、傍に居て支えてくれた。
ベンチに入ってない時も、なれない大声を頑張って出してくれる。
肩にそっと手を添えてくれているような感覚。
一緒に戦ってると思うと頑張れる。
そういうやつだから好きなんだよな…
いかんいかん。私情をはさんだら、キャプテンじゃいられない。
菅「おーい大地!俺らのことまとめろよー!
旭じゃ頼りないし!俺もまとめらんない!」
コートに目をやる
詰まって影山のスパイクを胸で取る日向。
影「おい!ヘタクソ!!ちゃんとスって入れ!」
日「仕方ないだろ!だったらちゃんと打てって!」
清水の仕事を手伝おうとしてウザがれる2人。
そしてそれをとめる縁下。
月島とやまぐちは……
他校に連れてかれてる!?
やれやれと思いつつも、笑みがごぼれる。
仕方ない奴らだな。
澤「おう!今行く!」