第16章 責任 ーキャプテンー
澤村
邪魔して悪いな
がっこうでそんなことだめだろ?
俺らは藍蘭のこと見てるからなー
そう思ってる。
でも、そんな優しい心で言えるわけがない。
目の前にいたら、平静を装うことなんてできない。
まぁ、現に彼を睨んでしまっていると思うのだが。
画面にうつるたった2行。
それだけで辛いんだ。
俺だってずっと好きなのに。
押し殺していたらたった数ヶ月だけで、
簡単にいなくなってしまった。
叶わないってわかってる。
この現状なら、ちゃんと藍蘭達の幸せを
願ってやるべきなんだろ?
わかってる。けど、出来ない。
側に居たいし、正直俺の側にいて欲しかった。
そんなこと、お̀れ̀ら̀はずっと思ってる。願ってる。
隙あらばすぐに奪うぞ。
都会の中心だって、ゴミ捨て場だって、
山の中でだって、俺らは目を光らせる。
どんな場所でも、どんな環境であっても、絶対に負けられない。
俺らは烏だからな。