第14章 熱
木葉side
ちょっと前……
木「なんでそんなおこってんだよー
朝は藍蘭とニコニコやってたじゃん」
赤「怒ってはないです。
…………心配なだけなんで」
小「何が心配なんだよー
あの子、赤葦と居ると幸せっ!って顔で飯食ってたじゃん。」
赤「あの子、天然っていうか…。
流されやすいっていうか……。
とりあえず、俺の話はいいですから。」
お母さんらしい発言だったけどなぁ
そこまで彼女も過保護にされなくても大丈夫だと思うんだけどなぁ
木葉「そのうちお前、心配になりすぎて、
烏野いっちまうかもな」
なんて冗談で笑えるけど、本当にやりかねない……。
赤「そこまではしませんよ。
藍蘭の負担になってはいけないですし。」
周りが見えないわけでも、熱しすぎず冷静でいられるとこも
さすが俺らのセッターだなーって思う。
尊敬もしてるけど、そんなやつだからこそ
妬かせてみたいってのもある。
木葉「赤葦、俺が安心させてやるよ。
ついて来い。」
なんて、笑いながら赤葦を引っ張る。
赤「何するんですか??」
木葉「まずついて来いって。
小見も、猿杭も手伝って。」
3人引っ張って、藍蘭を探す。
お、いたじゃん。
猿杭と小見に耳打ちをして打ち合わせをし、
赤葦を死角に隠して出て行く。
「藍蘭ちゃん?って赤葦の彼女なの?」