第14章 熱
藍蘭
木「んで?どこまでいったの?ヤッた?」
藍蘭「なっ!何言ってるんですか!!」
急な質問にドギマギする。
身体が熱い。
窓ガラスでチラリと様子を見ると、
頬は案の定朱く染まっていた。
猿「かわいいなぁ。その反応。」
小「そのはんのうは………?」
またケラケラと笑う。
からかいに来た、とはこういうことか。
うん、負けないです。
藍蘭「そういう事は、何もありませんし、
万が一そんなことがあったとしても、誰にも言いません。」
小「言わなくても、反応でわかるでしょ。」
うんうん、と同調しながらまた笑う。
もう、どうしたらいいんでしょう?
木「ほんと、素直だねぇ。こりゃ赤葦も惚れるか。」
猿「性格は、騒がしくない木兎だもんな。」
騒がしさをとったら、光太郎は光太郎じゃなくなりますよ?
小「赤葦は俺らのオカンですからな!
面倒見たくなるわな。」
藍蘭「どんなところですか?」
小/木/猿「単純で、真っ直ぐで、素直なとこ。」
褒められてるような、disられてるような……
でも、光太郎と私が似ているなら、
光太郎も褒められてるのかな?
藍蘭「光太郎のこと、なんだかんだで
みなさん大好きなんですね」
木「藍蘭は天然だなぁー。
藍蘭のこと褒めてんの。
素直に喜んでよ?」
名前っ………
てゆうかっ
藍蘭「近いです!それから手っ!」
片手でグッと抱き寄せられ、
片手は頬に添えられた。