• テキストサイズ

300Kmと0㎝

第14章 熱


藍蘭

さあ、席取ろう。

今日の配膳は朝じゃないから、ゆっくり食べれる。


キョロキョロと周りを見回す。


菅「おーい藍蘭!こっちこいよ!」

烏野3年のみんなが固まって食べてる。


藍蘭「うん、行く!」


ご飯を取りに行こうと思い、返事をしてから
えりちゃん達が配膳している方へ向かう。

清「藍蘭。」

振り返ると、潔子がご飯を指差す。

ぱぁぁぁっと顔が明るくなる。

あそこには並びたくないから。

と、また振り返ると選手陣が長蛇の列をなしている。


藍蘭「ありがとう、潔子。」

フルフルと首を振って「澤村が」と呟いた。

わたしがありがとう、というと、おう、とだけ返した。

でも、と続けて、

澤「取りに行ってた方が、藍蘭が困らないって
言ったのは清水だろ?」

清「私達も一緒にどうかって、言ったのは菅。」

菅「3年全員で、って言ったのは旭だろ?」

東「大地が、3年全員でいることも少ないなって言ったんだろ!?」

澤「それはっ…」


一周した所で、大地の手を掴む。


藍蘭「みんなのおかげだから、ね?
ありがとう。」

フッと笑うと、大地たちの顔がボンっと音を立てたように、
赤くなる。

そのあと、潔子がギュッと抱きしめてくれた。


/ 153ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp