第14章 熱
Noside
木「なんだよ、あかーし!機嫌悪いのかー??」
黙々と朝食を口に運びながら、
ある一点に、念だけ送り続けている。
木葉「木兎の奴、いったぞ!」
子見「あの赤葦によく話しかけられるなぁ….」
半分呆れ、半分ある意味尊敬?の眼差しで
木兎を見る。
赤「…別に、機嫌が悪いわけじゃないです。」
はっきりと赤葦はそう告げたのに…
木「なんだ?もしかしてっ…!
藍蘭と別れたのか!!」
やっちまったー!!と、声にならない声で
梟谷グループのあるメンツだけ叫ぶ。
残りは、ザワザワと藍蘭の姿を見たり、
そんな関係だったのか??と、話し出す。
マネージャー陣は、ニヤニヤと笑い出す。
藍蘭は真っ赤になり、お箸を落とす。
赤「別れてません。というか、木兎さん、関係ないですから。」
淡々とそう言い、食べ終えない食器を持って
別の場所に移動する。
赤「藍蘭。」
移動した席の隣の椅子を引いて言葉にはせずに、
そこに座るように施す。
清水がコソコソと言うと、慌てたように
席を立つ。
その時、一瞬だけ動作が止まる。
だがすぐに、お盆を持ってその隣に移動した。
ザワザワと騒がれる中、2人は楽しそうに朝食を取っていた。
木「ちぇ、藍蘭狙いどきだったのになぁー」
嘘か本気かわからない雰囲気で、彼はそう呟いた。