第14章 熱
藍蘭
各自で朝食を盛り付け、席に着く。
孤「2人だけって新鮮だよね」
藍蘭「そうかもしれないね」
孤「また見れたらいいね、星」
藍蘭「うん、森然だと、はっきり見えるかも。」
研磨が見つけてくれたあの日は
とても星が綺麗だったらしい。
潤んだ視界じゃ歪んで反射して、
目に痛いくらいだった。
だから、次はちゃんと笑って見られるように。
孤「あと4日。最終日には見れないから
見に行こうよ。今日か明日。」
研磨から誘ってくれるなんて、なんだか珍しい。
藍蘭「うん、行こう。今日か明日じゃなくて、
今日も、明日も見ようよ。」
研磨はまた笑って
孤「欲張りだね、藍蘭。」
って。
それから時間を合わせて、見れる場所を確認して。
今日もちゃんと晴れますように。