第1章 俺のお姫様
顔を真っ赤にさせて、俯いている神楽を沖田はじっと見つめた。
彼女の言葉を黙って待つ。
「い……」
「い?」
「……」
神楽は再び黙ってしまった後に、顔を上げて彼の顔を見て言った。
「お、お前が……総悟が私とどうしても一緒にいたいって言うなら……いてやってもいいアル!」
ゆでダコくらいに顔を赤くして、神楽は叫ぶように言った。
沖田は一瞬、驚いた顔をしたが、すぐに穏やかな笑みに戻った。
「ありがとうでさァ……神楽」
ーーこうして、真選組のドS王子と万事屋のチャイナ娘はめでたく付き合うことになりました。
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