第9章 この感情の名前を
「……」
神楽はじーと沖田を見つめた。
「大人気ないアル」
「うるせェやい」
神楽は沖田に背中を向けた。
「お前みたいなガキにかまってる暇はないネ。それなら、銀ちゃんに買ってもらった方がいいアル」
「ふーん、俺に負けるのが怖いんだろ」
ピキッ
「……今、何て言ったアル?」
「だから、俺に負けるのが怖いんだろって言ったでさァ」
「……」
神楽は殺気を沖田に放った。
「誰がお前みたいなガキに負けるかー!」
「お、やっとやる気になりやしたね」
神楽は傘で、沖田は刀でぶつかった。
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