• テキストサイズ

【銀魂】ドSな彼とチャイナな彼女

第2章 ご機嫌取り


「……へ?」

 神楽はその言葉を聞いて、泣くのをやめた。
 総悟はバツが悪そうに頭を掻いた。

「地方から江戸に来た人だったんだが……知り合いの家がわからないからって駐屯所に来たんでィ。それで……」

「暇人だったお前が駆り出されたアルカ?」

 総悟はちょっとムッとしたが、コクンと頷いた。

「……そうだったアルカ」

 神楽は涙で濡れた顔でニコリと笑った。

「よかったアル! 総悟が浮気してなくて!」

 それを聞いて少し驚いた総悟だったが、ニヤリと笑って神楽の目の前に来た。

「……お前……そんなに俺のことが好きなんでィ?」

「!?」

 総悟に聞かれて、動揺した神楽が答えれずにいると、総悟はさらに笑みを濃くして聞いた。

「浮気されて泣くほど、俺のことが大好きなんですかィ?」

「べ、べべ別に! そういうわけじゃ……」

「じゃァ……」

 総悟は赤くなった神楽の頬を優しく触った。

「何でそんなに泣いたんでィ?」

「うっ……それは……」

 神楽はさらに顔を真っ赤にして俯いてしまった。
 総悟はいつまで経っても答えない神楽にチッと舌打ちをした。

「……可愛くねェ奴。でも……」
 
/ 80ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp