• テキストサイズ

【銀魂】ドSな彼とチャイナな彼女

第2章 ご機嫌取り


 そんなことがあったからか、神楽は怒っていながらも酷く落ち込んでいた。

(何アルカ……あんな可愛い女の人がいるなら、私なんかと付き合わなきゃよかったのに……)

 酢昆布を食べながら、泣きそうになるのを必死で抑えた。

「総悟なんか嫌いアル……」

「誰のことが嫌いなんでさァ?」

 後ろから声をかけられた。ビックリして振り返ると、そこにはさっき振り切ったはずの総悟が立っていた。

「……総悟……」

 名前を呼んでからハッとして、神楽はプイッと横を向いた。

「な、何の用アルカ? さっきの女の人はいいアルカ?」

「何言ってんでィ」

 総悟はそのまま、神楽に近付いた。

「寄るナ!」

 神楽は総悟に向かって、さしていた傘を向けた。

「この浮気者! もう許さないネ! 私に寄るナ!」

「はァ? 何言ってんでさァ?」

「トボけるなヨ! さっき見たんだゾ!」

 神楽は目に涙を溜めて言った。

「お前が可愛い女の子と一緒に歩いているの……見たんだヨ!」

 神楽は我慢できずに泣き出した。

「し、信じてたのに……何で裏切ったアルカ!」

「ちょ、おま、何で泣いてるんでィ!? あの人はただ、道に迷っていた人でさァ」
 
/ 80ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp