【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第12章 お泊り
「結構楽しかったな」
自転車に揺られながら話し掛ける。
「…そうだな」
「そう言えば桂とエリザベスが漫才披露してたらしいぞ」
「…それはどうでもいい」
そんな他愛もない会話を続けているとあっという間にアパートの前に着く。
「着いたぞ。ちゃんと寝て体休ませろよ」
「悪いな。わざわざ俺のために」
辺りはもう真っ暗だ。
高校生をこんな時間まで付き合せてしまったのは正直申し訳ない。
「いや、それはもういい」
「あ、待って!」
立ち去ろうとする高杉を呼び止める。