【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第28章 エピローグ
「前よりはマシな笑い方出来る様になったみたいだな」
「え?…そうですか?」
「その方が可愛い」
「…ど、どうも」
そう褒められてしまうと少し照れ臭い。
けど、自然と前のような作り笑いが出来なくなっていた事に気付き、驚いた。
普通に笑えるんだな、俺。
しかしこれは嬉しい驚きだ。少しずつでも、自分は変わりつつある。
そんな今の自分に力を与えているのは愛しい恋人。その人のためにも、俺はこれからも変わっていかないといけない。
八雲は一歩ずつ大きく前に進み、ポケットの中の鍵を握り締めた。大事な恋人が待つ部屋の鍵を。