【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第11章 文化祭
「にしても、ただの文化祭にしちゃずいぶん人が多いな」
「あぁ…まぁ、今年はアイドルの寺門通が来るからな。そのせいだろ」
その答えを聞く前に話を変えられそれに合わせる。
「ふーん」
聞いたわりには興味は無さそうだ。
「せっかくだし、一緒に文化祭回るか?なんなら何か奢るけど」
「…そうだな」
その返事に思わず頬が緩む。
まさかOKを貰えるとは思わなかった。
「だがまぁそれは後だ。…今は楽しもうぜ」
高杉が見覚えのある笑みを浮かべる。
命令を下す前の笑みだ。
あぁ、やっぱりな…。
そうじゃなきゃわざわざ此処に呼び出さないもんなぁ。
八雲は諦めたように高杉のそばに寄る。