【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第11章 文化祭
「俺は生徒の自主性を重んじてるんですよ。好きな事をやれ。一人でやってもいいし、グループでやってもいい。とにかくお前らの好きなことをやれってね。そういう教育方針も、アリなんじゃないすか?って、俺今良い事言ったな」
「そうですね」
適当に返事をしておく。
だが言っている事は確かに良い事かもしれない。
あのクラスに協力して一つの事をやれと言っても到底良い結果は見えない。
そうなるくらいならば各自好きにさえた方がみんな生き生きと動くだろう。
「個性派揃いでまとまりないように見えますけど、みんなそれぞれで文化祭頑張ってますから」
校長に視線を向け笑みを浮かべながら銀八の言葉に便乗する。
「では、是非見せてもらいたいもんだな、君達の言う、その自主性とやらを」
「しょうがないすね」
ようやく銀八が重い腰を上げる。
まぁ何はともあれ、銀八が動く気になってくれて結果オーライだと八雲は思った。