【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第9章 休暇期間
「捻挫ですね」
保健室で手当てを受け保健室の先生にそう申告される。
幸いにも中程度だが、二週間は安静にした方がいいそうだ。
仕事はこれまでと同じように出来るが、体を動かすのは無理そうだ。
保健室の先生に礼を言い、左足を引きづりながら保健室を後にする。
それにしても、困ったな。…まさかこんな事になるなんて。
野球の試合にはちゃんと応援に行けるだろうか。
助監督の仕事もちゃんとしたいし。
それに…
ふと高杉の顔が頭に浮かび、慌てて首を振る。
何の心配をしてるんだ…俺は。
そこへタイミングを見計らったように高杉からメールが来る。
いつもの呼び出しだ。
携帯を閉じ、足を引きづりながらいつものプレハブ小屋へ向かう。
「遅いじゃねーか」
ソファーに座っている高杉は不機嫌そうだ。
「ごめん」
なるべく捻挫に気付かれないようにしながら中へ入る。
左足が地に着くたびに痛みが走る。
「…まぁいい。座れ」
高杉の前に座った。
「そっちじゃねぇこっちだ」
腕を掴まれ横に座らされる。
今日は何をするつもりなのだろうか。
高杉が八雲の肩を掴みソファーに押し倒す。
あぁ、今日はそういうのなのか。
そう納得すると身体の力を抜き自らネクタイを緩める。