【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第3章 最初の挨拶
「ギャーギャーやかましいんだよ。発情期ですか、コノヤロー」
それが教師の言う台詞かよ…。
八雲は内心突っ込むも、
今は緊張で口も喉もカラカラだ。
教壇で銀八の横に立ち、生徒達を軽く見回すと、改めて普通のクラスではない事を実感する。
問題児って不良とかじゃなくてそういう事?
明らかに高校生じゃないのが何人か混じってるんだけど…
というかなんだ?あの頭に花生やした化け物…いや、思っただけでも悟られて殺されそうだ。見ないでおこう。
初めてクラスメイトと対面するという緊張感もあるのだが、
それ以上につわもの揃いの3年Z組の生徒達にまた違う緊張感を感じた。
「今日から3Zの副担任を務める先生だ。みんな、よく聞けー」
銀八に自己紹介を促され、
八雲はようやく我に返った。
「今日からこのクラスの副担任を務めさせて頂く、白水八雲です。教える教科は世界史です。…高校時代はボクシング部でした。皆さん、よろしくお願いします」
出来るだけフレンドリーな笑みを浮かべながら練習通りの自己紹介をした。
少し固過ぎただろうか…。