【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第5章 参加条件
「あの…先生大丈夫ですか?」
分からない所があると八雲から勉強を教わっていた土方が怪訝そうな顔で尋ねる。
「疲れてんならマヨネーズ飲んだ方がいいですよ」
そう言うと土方はマヨネーズを差し出してきた。
正直今ボケに付き合っていられる状況ではない。
「…大丈夫だよ。それはお前が自分のために飲め」
笑みを浮かべ、やんわりと断り何とか勉強に戻す。
笑顔が引きつってないか不安だったが、どうにか誤魔化しきれた。
しかしこれではいつバレてもおかしくはない。
そんな気持ちはお構いなしに体内のローターは身体を刺激し続ける。
そんな八雲を見て高杉はにやりと口角を上げポケットの中で、カチリと音を立てた。
「くうっ!」
今までよりも何倍も強い振動が身体を襲う。
耐え切れず小さく震えながらその場に膝をついた。
「白水先生!?」
「おい、どうした!」
銀八や周りの生徒が心配してこちらに駆け寄る。
何とか言い訳を考えたいが、頭も回らず声を堪えてるだけで精一杯だった。
「こりゃヤベーな。おい保健委員。白水先生保健室に連れてやってくれ」
「いえ…」
刺激に耐えながら大丈夫だと伝えようとすると、
それを遮るように声がした。
「俺が連れて行く」
高杉はそう言うと八雲の肩を抱き。
何をいけしゃあしゃあと!
いかにも教師を心配している生徒を装う目の前の男に憎しみがふつふつとこみ上げてくるが、
今はこいつに身を任せるしかない。
「お前が?なんでまた…まぁ、いいか。ちゃんと保健室連れてってやれよ?」
銀八は怪訝に思いながらも
高杉と八雲を見送った。