【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第28章 エピローグ
「坂田先生って、優しいですよね」
「…はぁ?」
思った事をそのまま口に出したつもりだったのだが、銀八は素っ頓狂な声を出す。
「だって、何だかんだ言いつつ、俺達の事助けてくれましたし…」
「…あぁ、お前の事は助けるよ。好きだからな。けど、あいつまで助ける気はねーよ」
「え?」
好きって…あれ、冗談だと思ってたんだけど。
「なんでわざわざ恋敵まで助けなきゃいけねーんだよ。…チッ、上手くいけば破局まで事を運べたかもしんねーのに…」
無念そうにブツブツと言っているが、こちらはまだ頭の整理がついていない。
あの時の告白って、まさか本気だったのか?
じゃあ、だとすると金曜日のあれって、高杉に対しての嫉妬から?
もしそうだとしたら意外だな。この人ってこういう一面もあるのか。