【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第25章 私利私欲のため
風呂から出るとバスタオルと着替えが用意されていた。
分かってはいたけど、やっぱ裾余るな。そう言えばあいつが俺の服着た時裾足りて無かったっけ。
モヤモヤしつつ踏まないようにズボンの裾を折り曲げた。
「風呂、ありがとう」
「…あぁ」
また沈黙が続く。
…気まずい。けど帰るに帰れないし。というか何故か財布に1円もなかったし。銀行ってもう閉まってるよな。
「おい」
「え?…な、何?」
「お前、俺のことまだ好きって言えるか?」
「…え」
そう改めて聞かれちゃうと、なんか恥ずかしくなるな。
風呂上りの体がまたどんどん熱くなってくる。