【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第25章 私利私欲のため
ペタペタと足音が聞こえ振り返ると高杉が戻ってきたようだ。
「傷、染みなかったか?」
「あぁ。……お前も入るか?」
「…あ、じゃあ、借りようかな」
ワイシャツ汗で臭いし。
「服とタオル後で置いとくから入ってろ」
「…うん」
湯船に浸かりボンヤリと天井を見つめる。
不意に右手が沁みたので見てみると小さな傷を作っていた。多分、殴った時に出来た傷だと思う。
初めて人を殴ったな。後悔なんてしてないけど。
これ以上、する気もないけど。
不思議と満足してる。