【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第25章 私利私欲のため
「それで挙句弱み握って玩具扱いですよ。そんで飽きたらポイ。マジ不良って怖いわー」
「いやもう不良とかの問題じゃねーと思うけど」
「けどあいつ変なところで優しいんですよねー。朝ごはん作ってくれたり看病でお粥作ってくれたり」
「餌付けされてんじゃねぇか」
その優しさに絆されたって事か。単純な奴だな。
「おまけにカッコいいし体つきもしっかりしてるし。その上優しいってなりゃそりゃモテるわな」
「愚痴るか惚気るかどっちかにしてくれねーか?」
聞いてて何かイライラしてくっから。
よくもここまでベラベラと俺の前で喋れるもんだな。そんなに喋れんなら本人の前でもそれくらい饒舌になれよ。
…こいつ、俺が告った事絶対忘れてるだろ。もしくはレイプの時同様なかった事にでもしてんのか?
「つーかさ、ここでそんだけ愚痴る暇あんなら早く解決されてくんねーかな。結局お前どうしたいわけ?」
…こうなると黙るんだよな。この逃げ癖マジでどうにかならねーのかよ。
まぁ、いいや。手助けするわけじゃねーけど、これ以上グダグダされてもこっちがイラつくだけだし。