【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第5章 参加条件
「そんなつもりじゃないんだ。…協力して欲しいだけなんだよ」
「嫌だっつってんだろ。そもそも、なんでお前はそこまでして俺に頼みに来るんだ?」
「…俺だってあのクラスのために動きたいんだよ。一応、あのクラスの一員だし。だから出来る事ならどんな事でもしたい。お前の力が必要なんだよ」
「………なるほどねぇ」
しばらくの沈黙の後、高杉が口を開く。
分かってくれたのだろうか。
「ようはお前は、自分の欲を満たしたいがために俺を利用したいわけだ」
「っ!?違う!誰もそんな事言ってないだろ!?」
「だってそうだろ?クラスのために動きたい?笑わせんな。お前はただあいつらに自分の事を認めて貰いたいだけだろ」
「そんな事…」
そんな事はない。
そう言いたいが何故か言葉が詰まった。
本当にそう言い切れるのだろうか。
あのクラスの副担任を務めてから数日経つが、
あの場所に自分の居場所を作る事が出来るのかと不安で仕方ないのだ。