【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第5章 参加条件
ガチャリ。
次の日の放課後、勉強会の前にプレハブ小屋に向かった。
ドアを開け中に入ると、高杉はすでにそこに居た。
「何の用だ?俺には関わるなって言ったはずだ。…それとも、また犯して欲しくなったか?」
ククッ、と笑いながら言う目の前の男に、
怒りと屈辱がこみ上げ今にも手が出そうになったが
何とか堪え高杉を見つめ本題に入った。
「…もうすぐ休み明けのテストがある。そのテストでZ組は全員80点以上取らないといけないんだ。…お前も協力してくれないか?」
「嫌だね」
この前同様即答だった。
予想通りの回答だったが、ここで引き下がるわけにはいかない。
「お前もZ組の一員だろ?クラスを助けると思って、テストに参加してくれよ」
「別に、あいつらが困ろうとどうなろうと俺には関係ねぇ。俺は自分のやりたいようにやる」
「そんな言い方ないだろ?同じクラスメイトじゃないか。たまにはみんなと…」
「うるせぇな。説教しに来たんならさっさと帰れ。こっちも暇じゃねーんだ」
言葉を遮りイラついたようにこちらを睨んでくる。