【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第23章 再契約
「こんな事言ったら、引くかもしれないけど、俺お前のこと好きだよ」
「…都合の良い相手としてか?」
「…そうだな。そういう理由もあるのかも」
「ハッ、やけに素直じゃねぇか。今日は違う、は言わねーのか?」
「事実だしな。それに、否定しても信じてくれないだろうし」
返事の代わりに舌打ちが聞こえた。どっちにしろ怒らせちゃうんだな。
「前にも言ったけど、俺家族居ないからさ、どんな形であっても誰かと同じ時間を過ごせるのは嬉しかったんだよ。そういう意味ではお前は俺にとって都合の良い相手だったんだろうな」
「…バカじゃねーの?」
「うん。…自分でもそう思うよ。けどどんな扱いであろうと、必要とされてるのが嬉しかったんだよ。…今までそんな事なかったから」